
施工事例

奈良県新築 O様邸
心をほぐす和(なごみ)の家
今回ご紹介するのは、施主様と息子さんが暮らす新しいお住まいです。
お隣には施主様のお母さまがお住まいで、「親子で行き来しやすい家を」という想いを形にし、お互いの距離を近くに感じながら安心して暮らせる住まいとなりました。
お住まいのテーマは “和(なごみ)”。お母さまとのつながりを大切にし、やさしさと落ち着きに包まれた住まいが完成しました。
ご高齢のお母さまは車いすや杖を使われることもあるため、生活動線を最優先に考え、できるだけ直線でシンプルな設計を採用しています。
玄関からまっすぐの位置には、木格子でさりげなく囲った洗面コーナーを設け、利用しやすさとデザイン性を両立させました。細やかな配慮の中に、自然と和の趣を感じていただける工夫が散りばめられています。
さらに、お母さまのお住まいからこの家の勝手口へとつながるエントランスも特徴のひとつです。
当初はスロープを計画していましたが、「かえってスロープは怖い」とのお母さまの声をいただき、段差10センチ踏面50センチの緩やかな階段に変更しました。
実際にお母さまの意見を伺う中で、足が不自由な方にとって必ずしもスロープが安心ではないことを学び、安全性と使いやすさを兼ね備えた仕上がりとなっています。
この住まいは、心をほぐし安心できる場所であることも大切なテーマでした。
親子で過ごす時間をより豊かに、また訪れるご家族や愛犬とも心地よく過ごせるよう、落ち着いた空間づくりを目指しました。
実際に暮らし始めてからは「ここに住んでさらに母と仲良くなりました」とのうれしいお声もいただいております。
家は暮らしの器であると同時に、心をつなぐ場所でもあります。ふれあいを大切に、ご家族の絆と日々の暮らしがますます豊かになりますように。
